良く見て歩いていると、鉄塔までは、石垣が有ります。
その先、端出場水力発電所・横水路の巡視路は、石垣が有りません。
現在の鉄塔が建っている所まで、木桶で水を持って行き、ペルトンまで真直ぐに落とした ?
木桶のラインから見ると、「斜めに落としている。」と、見えたと思います。

 高圧鉄管が、谷を越えるのは、不自然です。

 つずら折れの、山道を鉄管が、何度も横切ることはない。

そう考えて新しく図面を引くと、以下の数字になります。

 第三通洞  標高 743,6m
   |
   | 横水路、落差 4,4m 長さ854m (0.29度)
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 鉄塔
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   | 鉄管、落差 109m 水平長179m{590尺}  (31度)
   |            鉄管長210m(690尺)


ペルトン  標高 630,2m

 とりあえず、私の結論として、長さ1,000尺の記述が、おかしい?
私の書いてみた図面では、690尺ならば、つじつまが合います。

手書きのローマ数字でしたら、690を、1000と読み間違うかもしれません。
 本日、図書館の、坪井氏をたずねました。新井琴次郎を活字化した元別子銅山文化遺産課長です。
で、手書きの原本のコピーを見せていただきました。
そこには、「千尺」と漢字で書かれていました。
坪井氏は、「実際に調査しているのではなく、現地で、説明を受けて書き取ったものだから、
他にも、数字が合わない所があります。」 とのことでした。

東平の駐車場から見た鉄塔と、航空写真から、想像してみてください。

 駐車場とほぼ同じレベルに、鉄塔がある。


写真の、ペルトン橋のすぐ上に、ペルトン空気圧縮場があった。